ブランクのある看護師が老人ホームに復職するメリットとデメリットとは!

老人ホームへの復職

看護師の仕事がしたいけど、もう病院はイヤだな・・・

ブランクのある看護師の中には、そのような人も少なくないと思います。

嫌だと思う理由はさまざまですが、そんな人たちの間では老人ホームで働く人が増えています。

でも老人ホームだと夜勤があるんでしょ・・・

福祉系は給料が安いのじゃないの・・・

そんな声が聞こえますが、ちょっと待ってください!

老人ホームに勤める看護師の多くは夜勤はありません。また給料についても福祉系職員の中では一番給料が良く、月給30万円、時給2500円以上という求人も少なくないので十分に稼げるお仕事なのです。

恭子

病棟勤務など病院で働いていた頃は、バタバタと慌ただしく看護をして、いつも時間に追われて業務を行っていたと思います。

看護ってこんなものなの!って疑問を感じておられる方が福祉系のお仕事に就かれます。

高齢者に寄り添って、ひとりの人のために看護業務を行うことは、看護の大切さをもう一度感じることのできる瞬間だと思います。

ゆったりと流れる時間の中で、高齢者の笑顔に包まれながら看護を行うことはいかがでしょうか。老人ホームに勤めることでのメリットやデメリットについてお伝えしていきたいと思います。

老人ホームといっても種類はたくさんある

老人ホームには多くの種類があるんだよ。高齢者のニーズに合わせてその役割が違うんだけど、看護師が働くことのできる老人ホームにはどのようなものがあるのかお伝えしていきますね!

恭子

特別養護老人ホーム

介護保険施設のひとつで「特養」と呼ばれています。

特養は「終の棲家」であり、人生最期の時を過ごされる方がほとんどです。現在は国の方向でターミナルケアに取り組んでいる特養がどんどん増えています。

特養には「ユニット型(新型)」「従来型(旧型)」の施設に分けることができます。ユニット型では個室対応、個別対応が基本で、従来型では集団的ケアが基本となっています。最近では従来型でもユニットケアを行う施設が増えています。

老人保健施設

介護保険施設のひとつで「老健」と呼ばれています。

老健は病院から在宅を繋ぐ「中間施設」としての役割が大きい施設です。いつまでも在宅で生活することができるよう、老健においてリハビリをしながら生活し、在宅復帰を目指します。

リハビリに特化している施設になりますので、医師、看護師、理学療法士などの医療関係者の配置が多い施設になっています。

介護療養型医療施設

介護保険施設のひとつで「療養型」「療養病床」と呼ばれています。

急性期医療は必要ないけれども、慢性的に医療的なケアが必要な人が入所することができる施設になります。現在、国はこの療養型を廃止の方向で進めています。

療養型の多くは病院などの医療法人が運営する施設で、今後2020年までに新型老健などへ転換を図ることになっています。これから療養型で働こうとする人であれば、今後の方針についても確認しておく必要があります。

有料老人ホーム

有料老人ホームは民間会社などが運営する老人ホームです。

有料老人ホームもさまざまなタイプがありますが、終身入所を目指してターミナルケアに取り組んでいる老人ホームも増えてきています。

老人ホームでの看護業務について

老人ホームってどんな仕事をするのかな

ブランクが長いけど大丈夫?
老人ホームは基本的に「生活をする場」だから、それほど高い医療技術は必要にならないんだよ。むしろ日々の健康状態を観察し、健康で過ごしておられるかを観察する「アセスメント能力」のほうが大事!

恭子

老人ホームに働く看護師は、老人ホームの種類にもよりますが、入所されている高齢者に対して必要な看護業務を行うことになります。

特に特養や有料老人ホームでは、生活色が強いために入所されている生活の中に入り込みながら、高齢者の健康状態などを観察し、必要な看護を行うことになります。

特養や有料老人ホームでは介護職員の配置が多く、生活全般のお世話については介護職員が行うことになります。看護師は配置人員が少ないために、入所者全員の看護を少ない人員で行わねばなりませんから、割と忙しい仕事になります。

老健や療養型であれば看護師の配置数が多くなっています。

業務内容については、特養や有料老人ホームであれば、特別な医療処置を行うことはありません。簡単な処置や薬の管理、日々の健康チェックなどが主な業務になります。

薬を塗ったり、湿布を貼り替えるなどの簡単な処置であっても介護職員はできませんので、そのたび看護師が呼ばれることになります。

また特養や有料老人ホームでは医師は嘱託が多く、常駐していないこともあるために、何かしら医療的な判断を行うことが多くなります。

老健や療養型では医師の配置があり、慢性期医療にかかる業務を行う必要もあります。

業務内容によって、復職する老人ホームを選べばよいでしょう。

老人ホームに復職するメリット

老人ホームにはブランクのある看護師にとってメリットがいっぱいあるんだよ!

恭子

一人ひとりに向き合って看護業務を行うことができる

病院で働いていた時とは違い、一人に対する看護が圧倒的に多くなるのが老人ホームの魅力です。

利用者の表情を見ながら看護を行い、高齢者の感情をダイレクトに受け止める機会も多くなります。その中で、その人にあった医療や看護を選択して業務を行うことは、とても大きいやりがいにつながることだと思います。

介護現場は慌ただしくしていることもあり、看護師が行う業務も多いですが、それでも救急病院などと比べると、はるかに穏やかな中で看護を行います。

基本的には日勤勤務!生活リズムを整えながら働くことができる

特養や有料老人ホームであれば日勤業務のみとなっている施設がほとんどです。

日勤だけでのお仕事は自分自身の身体的な負担を軽くさせて、生活リズムを整えながら働くことが可能です、

特養では「オンコール対応」を取っている施設が多くなってきました。これは夜勤をしている介護職員から「利用者の状態変化などにどのように対応すればいいか」という、連絡に対する電話番のことをいいます。電話番だけでも手当が付く特養もたくさんあります。

老健や療養型では夜勤がある施設もありますから、復職の際には確認しておきましょう。

高い医療技術はそれほど必要にならない

復職に当たっては、医療技術を行うことに不安を感じておられる方も多いはず。

でも特養や有料老人ホームであれば、簡単な処置、薬の管理、バイタルチェックなどが主だった業務になりますから、ブランクがあったとしても復職しやすい職場であると言えるでしょう。

老健や療養型では慢性期型の医療が必要になりますから、業務内容を確認しておくようにしましょう。

老人ホームに復職するデメリット

メリットの半面、デメリットはやっぱりあるんだ。メリットと比較して、自分自身がどのように働きたいかと比較して復職を決めればいいと思うよ!

恭子

医療技術のスキルを下げてしまう

口コミを見ても、老人ホームであれば簡単な看護業務だけなので、スキルを下げてしまうということがあります。これからステップアップやスキルアップを望んでいる人であれば、おススメすることはできません。

ただし老健や療養型では医療技術が必要になりますし、特養や有料老人ホームでも医療的な対応を充実させようとした動きはありますから、各施設によっても対応は違いますので、事前に確認しておくことが必要です。

病棟勤務よりも年収を大きく下げてしまうことも

病棟勤務においては、夜勤手当もあって相当多くの年収を稼がれていた方もおられることでしょう。

老人ホームにおいては夜勤がない分、どうしても年収は下がってしまう傾向にあります。年収で言いますと、常勤勤務で400万円前後になります。

ただし施設の中では一番多くの収入を得ることができるのが看護師です。月給は25万円から30万円程度、パートやアルバイトでも2000円から2500円の求人を多く見つけることができますので、それほど低いということもありません。

老人ホームへの復職は看護師求人サイトの登録がおススメ

やっぱり、看護師求人サイトの登録をおススメします。なんと言っても無料ですから気軽に登録してみては。老人ホーム情報に精通したコンサルタントさんと相談しながらじっくりと復職先を決めてみてね!

恭子

現在、老人ホームなどへの復職や転職においては、60%以上が看護師求人サイトからのものであるというデータが存在します。

その理由は、やはりハローワークでは知ることのできない、働いてみないと分からないようなものまで知ることができるからだと言えるでしょう。

こちらの記事

看護師求人サイトの活用方法!自分に合った看護師求人サイトの見分け方!

に、看護師求人サイトの活用方法についてまとめていますので、ぜひご覧頂きたいと思います。