目次
デイサービスに復職するメリット、デメリットとは
恭子
看護師として復職したい人で、福祉系を選ばれる方は少なくないと思います。
今まで病院で病棟勤務をしていた人であれば、あまりの忙しさの中で、自分の思うような看護ができなかったかもしれません。一人ひとりにもっと深く関わりたいと思うことがあったと思います。
また夜勤を含めた交代勤務に疲れ果てて、余裕のない働き方をしていたかもしれませんよね。余裕がなくなれば人に対して優しくなれることができなくなります。看護業務においてイライラし、職員同士の人間関係においてもイライラ・・・。そんな中ではいい看護ができないですよね。
そんな中で人気の働き方のひとつに「デイサービス」で看護師として働くという方法があります。特にブランクがあって復職を目指す人にとっては、とても働きやすいお仕事なのです。
看護師として今まで働いてきた人であれば、その経験や知識を活かして働くことができますし、すぐにでも現場に入ってお仕事をすることができます。
看護師として復職を目指す人の中で、なぜデイサービスは人気があるのでしょうか。看護師が復職を目指す中でデイサービスを選択するメリットやデメリットなどについて見ていきたいと思います。
デイサービスとはどんな職場なの
恭子
デイサービスの車両をみなさんも住んでいる地域で見かけたことがあるでしょう。いまデイサービスはとても増えており、在宅に住んでいるお年寄りがデイサービスセンターに通い充実した生活をされています。
デイサービスとは介護保険のサービスのひとつで、「通所介護」といいます。社会福祉法人、NPO法人、一般企業などさまざまな法人が運営しています。
在宅に住む高齢者が、自宅に引きこもってしまうことにより身体機能の低下や社会性の低下などを起こさないようにデイサービスセンターに通って頂きます。そこで食事や入浴、リハビリやレクリエーションなどのサービスを楽しんで頂くのです。
デイサービスセンターには、専用車両で高齢者の自宅まで迎えに行き、センターに通って頂きます。帰りも専用車両で自宅までお送りします。
デイサービスで働く看護師ってどんな感じ?
恭子
デイサービスには、看護師を配置するように定められています。看護師の人数は、デイサービスの規模により差がありますが、利用者10名以上のデイサービスであれば最低1人は配置しておかねばなりません。
また看護師の配置が必要なデイサービスには、必ず看護師が配置されている必要があります。休んでいるから看護師がいないという状況はダメだということです。もしもデイサービスで働いてみたいという人であれば、休みなどの確認をしておいた方が良いでしょう。
デイサービスにもよりますが、日曜日を休業日にしているところも多く、常勤の看護師が休む日には、非常勤の看護師を出勤させている施設が多くあります。常勤看護師は多くの施設で週休2日となっています。
社会福祉法人などのデイサービスであれば、看護師が他部署と兼務されているようなところもあります。常勤の看護師が休む日には、併設されている特別養護老人ホームに配置されている看護師が業務に当たることもあります。
デイサービスに来られている利用者はどんな人
恭子
デイサービスを利用されている人は、在宅に住んでおられる高齢者ばかりです。利用される目的はさまざまで・・・
- 外出することができなくなってきたので外出目的として
- 自宅にいると歩く機会がないからリハビリ目的として
- 一人暮らしをしており人と関わる機会がないから社会性の維持向上を目的として
- 自宅で入浴することができなくなってきたので入浴目的として
在宅で生活されている高齢者ばかりですので、老人ホームと比べると元気な方が多いのが印象です。
いつまでも在宅で生活していきたいと考えておられる方ばかりです。在宅生活を継続していけるように、できない部分はデイサービスにて補いながら利用して頂くことが目的です。
デイサービスにいる看護師は何をするの?
恭子
デイサービスでの看護師の業務は、デイサービスセンターに来られた高齢者の健康管理を行うことが主な業務になります。
基本的な業務としては、バイタルチェック、薬の管理、簡単な処置、健康状態の管理などになります。普段の様子と見比べながら、その日デイサービスでのご様子を家族に伝え、健康指導なども行います。
いつまでも在宅で暮らしていけるように支援することがデイサービスの役目になりますので、細かい点についても観察が必要です。食事量はどうか、排せつはどうか、体重の増減はないかなどの管理も行います。
また在宅に戻っても健康的に生活ができるように、リハビリを行うこともあります。デイサービスにおいて充実したサービスを受けて頂くだけでなく、在宅に戻った際のサポートやアドバイスも行っているのです。
しかし病院ではありませんので、医療的な行為を行うことはできません。病院やクリニックでの勤務であれば、医師からの指示により医療行為を行っていたと思いますが、デイサービスでは医療行為を行うことができません。
湿布を貼ったり、軟膏を塗ったりする程度の医療行為になります。擦り傷の処置などや簡単な褥瘡の処置などを行うこともありますが、軽微なものがほとんどです。
デイサービスにはほかにどのような職員がいるの?
恭子
デイサービスの現場には、ほかにも介護職員や相談員、機能訓練指導員が配置されています。また管理者もおられます。
利用者に対するケアは介護職員が行いますので、介護職員と連携しながら看護業務を行っていくことになります。
介護職員は簡単な医療行為であってもまったく行うことができませんので、規模の大きいデイサービスであると、看護師しか行えない業務が多くありますので、割と忙しくしています。
デイサービスで看護師として働くメリットは
恭子
ブランクがあってもすぐに即戦力として働くことができる
看護師の経験があればブランクがあったとしてもすぐに働き始めることができます。看護技術である採血や点滴、注射などを行うことはなく、バイタルチェックや薬の管理程度ですから、ブランクにより不安な人でも安心して働くことができます。
ひとりの人に向き合って看護を行うことができる
病院での病棟勤務などにおいてはできなかった、向き合ってできる看護を体験することができます。どうしても病棟勤務においては、その流れの中で看護業務を行うことになりますが、デイサービスではすべてその人にあった看護を行うことになりますので、やりがいは大きいと言えます。
自分のペースで関わることができる
デイサービスではある程度、時間配分は決まってはいるのですが、ケアの多くは介護職員が行うことになりますので、看護師は自分のペースで業務を行うことができます。その中で、こうしていこう、ああしていこうと業務を組み立てていくことができます。
夜勤業務はなし!日曜日の休業がほとんど!
デイサービスの営業時間は朝9時くらいから17時くらいまでが一般的です。日勤だけの勤務になりますので、家庭を中心に考えている人であればとても働きやすい職場だと思います。
デイサービスで看護師として働くデメリットは
恭子
病院勤務の時と比べると給料は低くなる
デイサービスでは夜勤がない分、病院勤務の時と比べて給料を大幅に下げてしまいます。また個人で運営されているデイサービスであれば賞与の支給がないところもあります。
しかしバイトやパートであっても時給2500円以上という求人も少なくありません。看護師求人サイトなどに登録すれば、たくさんの高時給のデイサービスを見つけることができます。
看護技術の低下
デイサービスでは医療技術を行うことができません。そのために看護師としてのスキルを下げてしまうという心配をされている人が少なくありません。
いいデイサービスを探すには看護師転職サイトの登録がおススメ!
恭子
こちらの記事

に、看護師求人サイトの活用方法についてまとめていますので、ぜひご覧頂きたいと思います。