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看護師の復職はハローワークで探して大丈夫?
恭子
ハローワークにはいつでも一定の求人数がありますし、手っ取り早く紹介してもらえるので、活用されている方も多いでしょう。
しかしハローワークでの仕事探しは本当に大丈夫なのでしょうか?
いまブラック企業が社会問題となっています。求人と実際の条件がかなり食い違い、労働基準法に大きく違反している起業があることが問題となっています。
ブラック企業の求人がハローワークに混ざっているようです。
ここではハローワークの求人情報の問題点を徹底的に追及したいと思います。また看護師がハローワーク求人をうまく利用する方法をお伝えしていきたいと思います。
ハローワークでの多くの求人がブラック?
恭子
ハローワークの求人では、求人票の内容と実際の条件が違うとして寄せられた苦情が年間に10,937件(平成27年度)もあります。『参考 厚生労働省 平成27年度ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数を公表します』
ハローワークの求人ではブラック企業と呼ばれるところからの求人も多く混ざっていると言われています。
ハローワークは公的な機関ですので、求人掲載の依頼があれば断ることはできません。ハローワークでは、労働基準法などに適しているのであれば審査などは甘く掲載されてしまいます。
求人票は労働基準法に適しているものしか掲載できませんので、ブラック企業は実際の条件と違う条件で求人を出しているのです。
ハローワークの求人票を見てみると、「時間外労働○○時間」と記載されているものがあります。しかし実際に働いて見ると、残業するのは当たり前、月に数十時間も残業があるなんてことは珍しくありません。
残業だけ見ても、正直に記載している会社もあれば、嘘ばっかり記載している会社もあるわけで、その嘘を見破ることは求人票では不可能だと言えるでしょう。病院やクリニックであっても同じことが言えます。
ハローワークの求人内容は実際のものとどこが異うのか
恭子
実際に厚生労働省が発表している「厚生労働省 平成27年度ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数を公表します」を見てみると、ハローワークの酷さが分かります。
平成27年度に寄せられた1万件超のブラックな条件は次のようなものでした。
「賃金について」
「就業時間について」
「職種や仕事について」
「選考方法や応募書類について」
「休日について」
「雇用形態について」
「社会保険・労働保険について」
これを見てみなさんいかが感じるでしょうか。ハローワークがこんな基本的なことを確認できていないということに驚きを覚えませんか?
酷いものであれば、「基本給○○万円」と記載されているものに残業代が含まれていて、実際の基本給は記載の半分以下だったというものも実際にありました。
都心での募集なのに勤務地が郊外だったり、経理の募集なのに業務は営業だったり・・・酷いものですね。偽装求人だらけとまで酷評している評論家もいます。
口コミをひとつ紹介します。
ハローワークから紹介されて面接を受けに行ってみると、条件が全然違ったんですね。それでハローワークに記載されていた条件と全然違うんですけどって聞いてみたんです。すると「職安から、こういうふうに書かないと掲載出来ないよって言われたんでそのとおりにしたんだよ!」だって!ビックリ!
厚生労働省のホームページではこのように記載がされています。
引き続き、こうした対応を徹底することにより、求人票の記載内容が適切なものとなるように努め、求職者の方の期待と信頼に応えられる職業紹介等を行っていきます。
こんなの当たり前のことをいって信用できますか?ハローワーク求人がいかにいい加減かということがお分かり頂けたのではないかと思います。
ハローワーク求人を決して鵜呑みにしてはいけない
恭子
ハローワーク求人の実態がお分かり頂けたかと思います。すべての求人がブラックではありませんが、かなりブラックも隠れているというのは間違いないでしょう。
厚生労働省は、ブラック求人対策をしているようですが、大きな効果はないように思います。
その理由は、ハローワーク窓口職員の9割は派遣やパート、アルバイトであることが分かっています。
何も非正規職員が悪いと言っているのではありませんが、やはり質の高いものを求めることはできないと思います。窓口職員は専門的な教育を受けていることはありませんので、やはり求人票に問題がなければそのまま紹介してしまうことになります。
ハローワークの最大の欠点は「働いてみないと分からない」
恭子
看護師が復職する際に、職場に求めているものを考えてみましょう。
給料や勤務先、勤務時間はもちろんのこと、人間関係、職場の雰囲気、上司の人間性、残業の有無、休みが取れるか・・・
多くのことは働いてみないと分からない、という内容ばかりではないでしょうか。
でもやっぱり働く前に知っておきたいと思います。
せっかく復職するのであれば、良い職場に勤めたいと思うのは当たり前です。一度復職したら、なかなかすぐには辞めることもできませんからね。
職場にはメリットもデメリットもあると思います。
そのメリット・デメリットを把握した上で納得して復職がしたいでしょう。
ハローワークではそれができません。それは最大のデメリットであると言えるでしょう!
ハローワークからはいい人材は集まらないと思っている
恭子
看護師求人の話をしますと、いい病院やクリニック、施設などではハローワークでの求人で看護師は集まらないという認識を持っています。
もちろんゼロというわけではありませんが、現在の看護師の人材不足をハローワークでの求人だけで補うことはできないのです。
大規模の病院などであれば、求人にかける費用だけで年間に数百万円かけているところも少なくありません。
それだけ広告費などに投資をしなければ、いい人材が集まらないことは優良な病院などでは分かっていることなのです。
看護師求人サイトの実態を大暴露!
恭子
看護師求人サイトの利用は、復職する人の負担はまったくありません。
しかし病院や施設側は、とても大きな金額を看護師求人サイトに支払うことになります。
採用が決まったら支払うものや、年収の30%ほどの手数料がかかるところもあります。
年収が400万円で30%と言えば、120万円ですから、相当大きな金額が動くことがわかります。
ですので、病院や施設側は求人サイトにかける意気込みが全然違います。いい人材をどんどん紹介してほしいのです。
求人サイト側は求職者と病院側のマッチングをしっかりと行います。このマッチングをしっかりとしておかないと、すぐに辞めてしまうことになってしまうからです。紹介側の責任というものもあるのです。
そのために求人サイトは、復職される方にはきちんとその病院のメリット・デメリットを伝えます。メリットだけ伝えて復職されると、聞いていたものと違うという結果になりすぐに辞めてしまうことがあるからです。
看護師求人サイトの登録がおススメ
恭子
現在、看護師の病院やクリニック、施設などの復職や転職においては、60%以上が看護師求人サイトからのものであるというデータも存在します。
その理由は、やはりハローワークでは知ることのできない、働いてみないと分からないようなものまで知ることができるからだと言えるでしょう。
こちらの記事

に、看護師求人サイトの活用方法についてまとめていますので、ぜひご覧頂きたいと思います。