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「マインドフルネス」で心をリラックスさせて働こう!
恭子
看護師として働いている人の中には、ストレスをため込んで働いている人がたくさんおられます。看護師の仕事は、患者さまの命を預かっている仕事。だからストレスが大きい事はとっても分かります。
しかし、そのストレスに気が付かずに働き続けている人が多いように感じます。
看護師として働いていると、ほかの看護師たちと「チーム」で働くことになります。チームで働いていると、どうしても「ほかの人に迷惑をかけちゃだめだ」とプレッシャーの中で働く事にもなります。
もしも自己主張があまり得意でなければ、何か気になる事があったとしても、それほど主張せずに我慢してしまいます。周りで自己主張の激しい看護師がいると、「場の雰囲気を読めない人だな~」って思ってしまうことありませんか?
何か主張しすぎると「空気が読めない」「わがままな人」などと思ってしまう空気感は、看護師だけでなく日本人の特徴だと言えるでしょう。
だからと言って、我慢しすぎてしまうと、うつ病になる原因となったり、自律神経失調症になってしまう原因となります。それはそれで危険なことだと認識しておかねばなりません。
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いま社会では「マインドフルネス」について多く語られるようになりました。看護師においてもマインドフルネスを実践して、どんな時でも心が穏やかでリラックスしていることができるようにしてください。
自分自身はどのような心の傾向にあるのか知っておく
恭子
人間は我慢をし過ぎると、感情を表すことが退化していくと言われています。逆に言いますと、いつも感情を表しているような人は、感情豊かであると言えます。
何でも我慢して育ってきた人は、何か起きた時に「辛い」「悲しい」などの感情を抑え込もうとする傾向にあります。
するとどうなるかというと「辛い」「悲しい」という自分の感情に気付かなくなってしまうのです。そのような感情を遮断してしまう自分がいるのです。
看護師のお仕事をしていて、周りも頑張っているからと、辛いことや悲しいことを遮断し続けている間は、その感情に自分自身が気付いていない状況です。たとえ何か起きたとしても、「周りの人も頑張っているから」「自分だけが辛いんじゃない」と思ってしまうのです。
その状況が続くと、心がギブアップしてしまう時がきます。
「うつ病」「自律神経失調症」
などの病気ですね。
そのような状況となり、自分自身の心と体に異変が訪れた時に初めて「自分自身、こんなに我慢してたんだ」って気付くことになるんです。
うつ病などにいったんなってしまうと、そこから立ちあがるにはとても時間がかかりますし、大変な労力が必要となります。
うつ病や自律神経失調症にならないようにするには、早い段階で自分の心身の状況に気付くことが大事なのです。
自分自身のことを素直に話せる人を見つける
恭子
看護師の行う看護業務において患者さまに対する姿勢として「傾聴」「需要」「共感」が大事であると言われています。
患者さまの心の声に耳を傾けて、苦しい胸の内を聞き受け止めることで、患者さまの不安感を解消していこうとするものです。
看護師はみんなその姿勢で頑張って看護業務を行っていると思います。
しかし、いざ自分のことはというと、なかなか自分の話をしていない人が多いのではないでしょうか。
一般的に自殺者に多いのは、「自分の話をしない人」であると言われています。男女比でいうと7対3になりますが、男性は自分自身のことを伝えることがへたくそな人が多いからであると言えます。『参考 厚生労働省 自殺の状況をめぐる分析』
みなさんは、悩みごとを人に言って、気持ちがスーッとした経験がないでしょうか。
別に悩みが解決されたわけではないのに、全て話をしたことで気持ちが晴れやかになったという人は少なくないと思います。
それは、カタルシス効果と言われています。話をするだけで、解決していないとしてもストレスが軽減される効果があるのです。
人に話をすると、混乱している自分自身の気持ちの整理もできますし、何か新しい行動を起こすためにきっかけとなることもあります。
1人でもリラックスできるように
恭子
1人になった時には、リラックスできるようにしておかねばなりません。
そんな時でも悩みごとを抱えたままであれば、自宅で1人でいてもまったく気が休まることがないからです。
1人で過ごす時には、リラックス法を持っておく事が大事です。
入浴が好きな人であれば、お気に入りの入浴剤を入れて、いま以上に入浴時間を楽しめるようにするといいでしょう。
読書が好きな人であれば、お気に入りの書籍を、居心地のいいカフェで読んでみるのもひとつですよね。
日記を書くことが好きな人であれば、自分が口に出して言えないことを素直に書いてみて、自分自身の心の整理をしてみるのもいいと思います。
1人の時間というのは、何も自宅にいる時だけではありません。
例えば仕事中であっても、ちょっとお茶を飲む瞬間であったり、トイレに行く時であったり、休憩時間、仮眠時間など、1人になれる時があるはずです。そんな時でも、リラックスできる方法を持っていましょう。
看護師をしていると、チームで働かなくてはなりません。どうしても自分自身のペースではなく、チームのペースや患者さまのペースで看護業務をしなければなりません。
1人でリラックスすることは、何も逃げていることではありません。
1人になった時ぐらいは、自分の時間を楽しんでいいんです。自分自身を苦しめるほどの真面目さはどこにも必要になりませんから。
マインドフルネスを実践してみよう!
恭子
マインドフルネスとは、普段、私たちが何気なくしている呼吸に意識することです。ストレスが軽減したり、自律神経が回復したりといった、脳科学においての効果も実証されているようです。
雑誌や報道などでもたびたび報道されていますので、いま大きな注目を集めている呼吸法であると言えるでしょう。
それほど難しいものではありません。基本的にはゆったりと呼吸することを意識することになります。
では簡単なマインドフルネスの方法についてお伝えしていきたいと思います。
姿勢を正します
立っていても座っていてもかまいません。自分自身が楽だと思える姿勢になりましょう。ただ座っている場合では、椅子に深く腰掛けて、腰を寝かさないようにします。力を入れたりせずに、リラックスできるようにします。肩の力を意識して抜いて、顔の緊張も抜いてみましょう。その時に目は軽く閉じておきましょう。
まずは呼吸に集中してみる
ゆったりとした中で、鼻から息を吸って、口からゆっくりと吐きます。肺を大きく膨らますのではなく、お腹を膨らませて呼吸するようにします。呼吸はいつもよりゆっくり長く吸い、ゆっくりと吐くようにしましょう。何度もゆっくりと呼吸をし続けてみると、だんだんリラックスしてくることが分かると思います。
自分の心に集中してみる
呼吸に集中し、呼吸を続ける事で、「あ~気持ちいいなあ~」「リラックスしてるな」って感じてみましょう。今悩んでいる悩みが出てくるようであれば、心地よく呼吸をすることに集中してみてください。リラックスしている自分の心に集中するのです。
呼吸法を行う時間
呼吸法を行う時間は、最初のうちはそれほど意識しなくていいと思います。リラックスをした自分自身を認識できたのであれば最初は1分ぐらいでも大丈夫です。慣れてくれば、自分の行いたい時間でいいと思います。
この呼吸法はどこでもすぐにできますので、通勤時の電車の中であったり、仕事中のトイレの時間、休憩時間などでも可能です。いつでもどこでも実践してみてください。
この呼吸は、自律神経の副交感神経を優位にすることができます。副交感神経は自分自身を「オフ」の状態へと導いてくれるのです。ぜひ実践してみてくださいね!