ブランクのある看護師が復職した後で多い悩み-人間関係!

看護師には人間関係がストレスになっている人が多い

看護師に戻ってきたけど、病棟の人間関係が嫌になっちゃって!もう辞めようかな・・・

上司が私ばっかり悪者にする!これってパワハラじゃない!

なんかコソコソ悪口言われてる。連絡事項も伝わってこないし・・・
看護師の離職率で多いのは人間関係。実際に悩んでいる人がたくさんいるのは事実。でもそんなところばかりじゃないから、復職の際には上手くいいところを見つけないとね。

恭子

看護師は一般的に人間関係の難しい職場であると言われています。

それは、看護師の特殊な業務から言えることなのですが・・・

  • 常に人の命を預かる仕事で、とても緊張し続ける仕事でストレスが大きい
  • 夜勤や早出など、変則勤務が多い中で身体にもストレスが大きく圧し掛かる
  • 基本的に女性が多い職場で、人間関係のトラブルが少なくない職場である

そんなことが理由に挙がっています。

ブランクのある看護師が復職して、また人間関係に悩んで辞めてしまうということも実は少なくありません。

せっかく復職して頑張ろうとしているのに、人間関係によって仕事を辞めてしまうなんて悲しいですよね。

ここでは、看護師でありがちな人間関係のトラブルにあった場合に、どうすればいいのか考えてみたいと思います。

看護師は本当に人間関係に悩んでいる人が多いのか

看護師は人間関係のトラブルが多いと言われるものの、本当のところはどうなのでしょう。看護師の人間関係に関するデータがありますので、見ていきたいと思います。

恭子

日本看護協会では、看護師の人員不足の解消から、離職に関する調査を定期的に行っています。さまざまな調査結果の中から、2016年に行われた病院看護実態調査というデータを見ていきたいと思います。

その中で、興味深いデータなのが、離職率。人員不足と言われる原因は、離職者の多さと言われていますが、離職率はここ数年であまり変化がなく11%前後であることが分かっています。

離職した人に対する調査で、離職理由を調査したものがありますが、この中で「人間関係がよくないから」というものは、離職者全員の中で13%程度であることが分かっています。

この数字、実はかなり多く、ネガティブな理由での離職理由では一位なのです。

日本看護協会の調査では、人間関係による離職は13%程度となっていますが、その他の団体が調査したものでは離職者全体の20%程度が人間関係であるというデータもあります。

ほかにも看護師を離職してブランクが空いてしまった理由には、「人間関係」「いじめ」「パワハラ」などの人間関係が引き金になったという結果もあるのです。

看護師をしていると心に余裕がなくなる?

看護師はなぜこのように人間関係を悪くさせてしまうのでしょう。それが分かれば、そのような職場を避けて復職をすることができるよ。

恭子

そもそも看護師は、病気などで悩んでいる人の心に寄り添っていこうとする尊い仕事ですよね。そんな人たちがなぜいじめやパワハラなど人間関係を悪くしてしまうのでしょう。

基本的に看護師は業務が多忙で、いつもバタバタして仕事をしているイメージがあります。変則勤務もあって、疲れが抜けていない看護師も多くいます。

さらに人材不足により、まったく人が足りない中で、今いる人員だけで業務をしなければならないということもあります。

人の命に関わる仕事をしていてミスが許されないという状況もあります。

もちろん患者さまに対しては、看護業務ですから優しい声かけをしたり優しく接しなければなりません。そんな中、どんどん新しい患者さまも入ってきます。人が足りていないからなんて事は通用しません。

新しい看護師も入ってきます。そんな状況でブランクのある看護師が復職してきたら、忙しい上に新人教育もしなければなりません。業務がどんどん積み重なっていくわけですね。このような状況であるならば、人に優しくすることも難しいと思います。

いじめやパワハラ・・・人間関係の悪化はどうすればいいの?

どんな状況がその現場にあるとしても、いじめやパワハラは許されるものではありません。いじめやパワハラをしている人が悪いのです。

恭子

こんな意見があります。

あの子はいつまでたっても仕事を覚えてくれないから、いじめられて当然だよね。

仕事忙しいのにダラダラして・・・そりゃみんなから無視されるよ

あの人は気に食わないから、いつも標的にして発散してる!

確かに中には、看護業務を要領よく覚えられない人もいます。テキパキと仕事ができない人もいます。合う合わないといった性格のものもあるでしょう。

でもそんな理由があったらいじめやパワハラをしてもいいのでしょうか。

そんなことはありませんよね。

しかしそれ以上に悪いのは、いじめやパワハラを放置している病院にあります。

病棟の人間関係が悪いということでしたら、師長など上司の人は職場の雰囲気が悪いことはすぐに分かります。その時点できちんと対処しないのがダメなのです。

先ほどもお伝えしていますが、看護師は基本的に性格が悪いとか、嫌な人が集まるということはありません。

心に余裕がないために、このような雰囲気になってしまうのです。心に余裕があれば人はいざこざなんて、そうは起きないのです。

看護師全員の心に余裕が生まれるように、人員不足を解消してくれるとか、師長がみんなの悩みを聞いてくれるとか、そのような対処をしてくれないことには、現場だけでは人間関係は良くなりません。

逆に言えば、そのような対処をしてくれない病院やクリニックは、どうしても人間関係がよくなるということは期待できないでしょう。あまりにひどい状況であるならば、退職も検討しなければならないでしょう。

いじめやパワハラを受けたときには自分を責めない!

でも自分がぜんぜん業務が出来ていないからいじめられても仕方がないよね。

人手不足だから、みんなイライラしてるだけ・・・。我慢しなくちゃね。
そのように、いじめをパワハラを受けた時に、自分自身を責めてしまう人がいますが、自分を責めなくていいんだよ!自分は一生懸命に頑張っているんだから。自分のことをもっと中心に考えて!

恭子

自分自身の業務を見直したり、反省したりということは必要なことです。その積み重ねが成長に繋がるからです。

しかし、いじめられている状況で我慢などする必要はありません。いじめやパワハラだと思うようなことがあれば、本当に自分の責任でいじめられているのか冷静に考えてみてください。

どんな内容であっても、いじめやパワハラをしていい理由なんてないのですから。

我慢をし過ぎたら、うつになってしまうことも!

いじめやパワハラの対象となってしまい、我慢をし過ぎて自分自身がうつになってしまうことも考えられるんだよ!

恭子

とても生真面目な性格で、真面目に努力するタイプであるならば、自分自身で抱え込んでしまい精神的な負担はとても大きくなり、その結果うつになって苦しまれている方が実際おられます。

看護師でうつになることが多いというのも、厚生労働省の労災申請のデータにより分かっています。(平成28年度精神障害の労災補償状況より

もしも心が苦しい、人と会うことが怖い、何もやる気がでないということがあるならば、うつが始まっている可能性もあります。ゆっくりと休む必要があります。

休んでしまうことに罪悪感を感じる必要はありません。自分自身の状態を整えることがとても大事です。ゆっくりと休んで元気になったら、また頑張って働けばいいのです。

また状況によっては、退職を考えなければなりません。医師と相談し、決めていくことがいいでしょう。

我慢をし過ぎず、転職を検討することも

状況によっては、転職を考えなければならないことも。転職の際には、看護師求人サイトのコンサルタントに相談することをおススメします。医療業界に精通したコンサルタントさんと相談しながらじっくりと復職先を決めてみてね!

恭子

あまりにひどい状況であるならば、転職も検討しなければならないでしょう。

そんな時には看護師求人サイトの登録をおススメします。働いてみないと分からない、人間関係などの内部情報に精通したコンサルタントさんから助言をもらうことができますよ。

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