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ブランクあっても精神科から一般科って可能なの?
恭子
もともと精神科の看護師として頑張って来られて、一般科の看護師に復職してみようかなって人も少なくないと思います。
しかし実際に精神科の看護師として働いたことのある人でしたら、一般病棟なら基本的な業務である注射ですらほとんどなかったという人もおられるでしょう。
患者さんの話を聞くことのほうが多く、看護というよりも介護のようだったと思っている方もおられでしょう。
ここでは、精神科で看護師をしていた方が、今後どのようにブランクから復職をしたらいいのかお伝えしたいと思います。
看護師の復職支援セミナーを利用する
恭子
いま看護師は、とても人材不足の状況ですので、ブランクのある潜在看護師と呼ばれる人たちが安心して現場に復帰することができるように復職支援セミナーが各地で開催されています『参考 日本看護協会 就業・復職支援等』。
ブランクのある方では、10年以上もブランクがあって、年齢も40才を超えているという人も少なくありません。どれだけブランクがあったとしても、やはり看護師の資格を持っている人たちですから、資格を活かさない手はないですよね。
セミナーの期間や時間は、その地域で開催しているものによって違いますが、保育園のお迎えなどに配慮して、平日の午前中だけ開催しているようなものもあります。家庭や自分の都合に応じて参加することができますので、とっても便利だと言えます。
この復職支援セミナーでは、実際にいま看護師として活躍されている方が講師として、採血・注射・点滴静脈内注射、輸液ポンプ、吸引などの技術講習を行っています。
シュミレーターを使って、現場の看護師がとっても丁寧に指導してくれますから、安心して研修に参加することができますよ。みなさん、とても久しぶりに行う手技ですから、なかなか思うようにできなかったり、声かけを忘れてしまったりしますが、何回か行ううちに慣れてきます。
また復職支援セミナーでは、技術講習だけではなく、座談会を開かれているところも多くあります。
復職支援セミナーを受講したとしても、やっぱり不安や悩みも多いと思います。子育てと仕事の両立など、本当にできるのかどうか・・・。そんな人に対して、実際に病院に復職された人の様子や、子育てと仕事の両立ができるサポートなど紹介されて、具体的に復職のイメージができるような取り組みもされています。
実際、この復職支援セミナーを利用された方は、少し復職への不安は和らいでいるみたいですよ。この復職支援セミナーを受講した人の大半は、実際に復職をされているようです。
病院独自にやっている復職支援制度を活用する
恭子
独自に「復職支援」を行っている病院もたくさんあります。復職支援制度を利用する時間や余裕がない場合、すぐに働きたいという人もおられますよね。
そんな人であれば、復職支援制度が整っている病院やクリニックに復職してみることがおススメです。
実際どのような復職支援をされているのかと言いますと、多くの病院では「プリセプター制度」を導入されています。
プリセプター制度とは、先輩看護師が指導担当として、一定期間マンツーマンで指導するというものです。復職してきたブランクのある看護師や精神科から一般科に復職してきたような看護師のリアリティショックを和らげる効果があります。
リアリティショックとは、実際の現場に出た時に何もできないというショックのことを言います。
ブランクがあると言えども、長年看護師として頑張って来られた人もおられるかもしれません。そんな人が久しぶりに現場に出てみれば、何もできないということがあるのは珍しくないのです。
その点、このプリセプター制度が導入されている病院であれば、指導看護師が常にそばにいますので、とても安心して仕事を行うことができます。
精神科での復職を目指してみる
恭子
精神科のある病院では、独自に復職支援セミナーを行っておられるところがたくさんあります。
先ほどご紹介した、復職支援セミナーやプリセプター制度では看護師の医療技術を中心として講習を受けることができるものでしたが、精神科での復職支援では「精神科医療」「認知症ケア」を中心とした復職支援プログラムとなっているところが多くあります。
実際のプログラム内容を見ていきますと、
「精神科医療と看護」「認知症の生活支援」「感染症予防」「誤嚥の防止」「看護技術」「採血・吸引」「移動・移乗」
など、精神疾患に対する方や認知症の方への対応を中心としたプログラムとなっていることが分かります。
病院によっては、個別相談を行っているところもありますから、復職に不安な人であれば活用すれば良いと思います。
復職支援セミナーの情報や病院での復職支援情報を知るには
恭子
日本看護協会の情報を活用する
日本看護協会では、ブランクのある潜在看護師の復職支援に力を入れています(日本看護協会の公式サイトはこちら)。
日本看護協会では、各都道府県にナースセンターを設置しています。ナースセンターでは、看護師の復職支援セミナーを随時開催されています。またセミナーだけではなく、病院やクリニックの求人情報も扱っておられますので、活用するとたいへん便利です。
ハローワークを活用する
ハローワークでは、都道府県のナースセンターと連携して、求人情報の共有や就業相談を行っています。ハローワークにナースセンターから相談員が巡回相談に来られることもありますので、ナースセンターよりもハローワークの方が活用しやすいという人であれば、おススメできます。
看護師求人サイトを活用する
病院独自に復職支援制度を行っているという情報であれば、看護師求人サイトを活用することが一番です。プリセプター制度や独自の復職支援プログラムは、病院の内部情報でありますから、ハローワークなどでは知ることができないことも多くあるのです。
しかし看護師求人サイトであれば、病院の内部情報においても精通していますので、すぐに働きたい、病院の復職支援も受けたいという人であれば登録することをおススメします。
当サイトでは、看護師求人サイトの活用方法をご紹介しています。
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